シンボルツリーのある外構

アッパーライトによる夜間演出

ポイント

外構工事は、家の顔とも言える大切なエリアです。美しく、機能的な外構を作ることは、住む人の快適さだけでなく、家全体の印象を大きく左右します。今回ご紹介するのは、エクステリアにこだわった特別な外構工事の事例です。

敷地の路地状部分には、便利でスタイリッシュなカーポートを設置しました。このカーポートは、単なる車の保護だけでなく、エクステリアの一部としてデザインされています。カーポートの土間のスリット部分には、レンガを砕いたチップを敷き詰めることで、一層の風合いを加えています。これらの細部にまでこだわることが、外構の質を高める秘訣です。

奥に設置された門は、訪れる人を温かく迎え入れます。門柱には、焼きムラのある混色のレンガを使用し、古風で趣のある雰囲気を演出しています。このような素材選びは、エクステリアに深みと個性をもたらします。また、門廻りにはシンボルツリーとして、株立ち仕立てのヒメシャラを選定しました。このツリーは、ガーデンの美しさを際立たせると同時に、エクステリアの一部として機能します。

夜間には、アッパーライトでシンボルツリーをライトアップし、幻想的な雰囲気を演出します。このライトアップは、外構の魅力を一日中保つための重要な要素です。さらに、門廻りには花壇を設け、季節ごとに変わる花々がエクステリアに彩りを添えます。

テラス部分は、タイル貼りで仕上げられており、エレガントで洗練された印象を与えます。また、テラス周辺には減草シートと白じゃりを敷き詰め、メンテナンスの手間を軽減しつつ、ガーデンの美しさを保っています。

この外構工事は、単に「エクステリア」「ガーデン」の機能を果たすだけでなく、住まい全体の美観を高め、住む人にとっての心地よい空間を提供しています。細部にまでこだわったデザインと機能性の融合が、快適で魅力的な住環境を実現しています。　（一級建築士事務所　内田建設株式会社　　一級建築士　佐藤達明）

施工概要